ミュンヒハウゼン症候群
ミュンヒハウゼン症候群は、周囲の関心や同情をかったり、懸命に病気と闘っている姿をアピールし精神的満足感を得るために病気や重病であることを装ったり、自傷行為や尿検査などの検体をすり替えたり、偽造工作などを繰り返し行う精神疾患です。
代理ミュンヒハウゼン症候群
ミュンヒハウゼン症候群の代理版です。
自分を傷つけるのではなく、自分の子ども等を傷つけます。
これは児童虐待の4類型に属さない新類型です。
児童虐待の4類型は、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクトでした。
過去問
第3回 問64
1歳半の男児A。母親BがAの高熱とけいれん発作を訴えて、病院に来院し、A は入院することとなった。
これまでに複数の病院に通院したが、原因不明とのことであった。B は治療に協力的で献身的に付き添っていたが、通常の治療をしてもAは回復しなかった。
B は片時も A から離れずに付き添っていたが、点滴管が外れたり汚染されたりといった不測の事態も生じた。
ある日突然、A は重症感染症を起こし重篤な状態に陥った。
血液検査の結果、大腸菌など複数の病原菌が発見された。不審に思った主治医がBの付き添いを一時的に制限すると、Aの状態は速やかに回復した。
Aの状態と関連するものとして、最も適切なものを1つ選べ。
① 医療ネグレクト
② 乳児突然死症候群
③ 乳幼児揺さぶられ症候群
④ 反応性アタッチメント障害
⑤ 代理によるミュンヒハウゼン症候群
選択肢⑤が正解です。
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