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【双極性障害】うつ病とは違うよ

双極性障害 人体&疾患
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厚生労働省のページには以下のように書かれています。

うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、双極性障害(躁うつ病)かもしれません。
双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。躁状態になると、眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分が偉大な人間だと感じられる、大きな買い物やギャンブルなどで散財するといったことがみられます。
躁状態ではとても気分がよいので、本人には病気の自覚がありません。そのため、うつ状態では病院に行くのですが、躁状態のときには治療を受けないことがよくあります。しかし、うつ病だけの治療では双極性障害を悪化させてしまうことがあります。本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守り、躁状態に気づくことが大切です。

「双極性障害」はかつて「躁うつ病」といわれていました。そのこともあってうつ病の一種と誤解されがちでしたが、実はこの二つは異なる病気で、治療も異なります。

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過去問

第3回 問105

双極性障害について、適切なものを1つ選べ。
① 遺伝的要因は、発症に関与しない。
② うつ病相は、躁病相よりも長く続く。
③ 自殺のリスクは、単極性うつ病よりも低い。
④ うつ病相に移行したら、気分安定薬を中止する。
⑤ 気分の変動に伴ってみられる妄想は、嫉妬妄想が多い。

① 遺伝的要因は、発症に関与しない。
誤りです。関与します。

② うつ病相は、躁病相よりも長く続く。
正しいです。

③ 自殺のリスクは、単極性うつ病よりも低い。
誤りです。自殺のリスクは高いです。

④ うつ病相に移行したら、気分安定薬を中止する。
誤りです。気分安定薬はうつ病相にも有効です。

⑤ 気分の変動に伴ってみられる妄想は、嫉妬妄想が多い。
誤りです。微小妄想です。

第3回 問62 

30 歳の女性A、会社員。
Aは、精神科病院において入院治療を受けている。
20代後半より抑うつエピソードを繰り返していたが、医療機関の受診歴はなかった。
入院の1か月ほど前から口数が多くなり、卒業後交流のなかった高校時代の友人たちに電話やメールで連絡を取るようになった。
衝動的な買い物が増え、職場での尊大な態度が目立つようになった。
心配した家族の支援で入院となり、1か月が経過した。
症状は改善しつつあるが、依然として口数は多く、睡眠は不安定である。
Aは、仕事を休んでいることへの焦りを主治医に訴えている。
この時点での公認心理師のAへの支援として、最も適切なものを1つ選べ。
① 障害年金制度について情報を提供する。
② 幼少期の体験に焦点を当てた心理面接を行う。
③ 会社の同僚に対する謝罪の文章をAと一緒に考える。
④ 毎日の行動記録を表に付けさせるなどして、生活リズムの安定を図る。
⑤ Aの同意を得て、復職の時期について職場の健康管理スタッフと協議する。

選択肢④が正解です。
事例から双極性障害と推測され、睡眠が不安定な状態ではまずは行動記録表を付けて一日のリズムを安定させていくことが必要です。

次の記事

次は、不安障害について。

【不安障害】緊張感、易怒性、睡眠障害
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