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【窃盗症(クレプトマニア)】欲しいから盗むのではない

窃盗症 人体&疾患
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ICD-10(国際疾病分類)によると、「病的窃盗」は「盗みをやめたくてもやめられない」という精神障害です。

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ICD-10

ICD-10では以下のように規定されています。

この障害はものを盗むという衝動に抵抗するのに何度も失敗することで特徴づけられるが、それらのものは個人的な用途や金儲けをするために必要とされない。逆に捨ててしまったり、人に与えたり、秘匿したりすることがある

DSM-5

DSM-5(アメリカの精神疾患の診断基準)では、「窃盗症(クレプトマニア)」と呼ばれる精神疾患のひとつとされています。

A 個人的に用いるのでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。
B 窃盗におよぶ直前の緊張の高まり。
C 窃盗を犯すときの快感、満足、または解放感。
D 盗みは怒りまたは報復を表現するためのものでもなく、妄想または幻覚に反応したものでもない
E 盗みは、行為障害、躁病エピソード、または反社会性人格障害ではうまく説明されない。

過去問

第1回 問48

ICD-10 の病的窃盗の診断基準及びDSM-5の窃盗症の診断基準のいずれにも含まれないものを1つ選べ。
① 窃盗行為は利得のためではない。
② 窃盗行為に及ぶ前に緊張感が高まる。
③ 窃盗行為に及ぶとき解放感が得られる。
④ 窃盗行為は少なくとも6か月間にわたって起こっている。

① 窃盗行為は利得のためではない。
正しいです。

② 窃盗行為に及ぶ前に緊張感が高まる。
正しいです。

③ 窃盗行為に及ぶとき解放感が得られる。
正しいです。

④ 窃盗行為は少なくとも6か月間にわたって起こっている。
誤りです。このような基準はありません。

第4回 問75

70歳の女性A。Aは、Aの夫である会社役員のBに付き添われ、 開業している公認心理師Cのもとを訪れた。Bによると、Aは自宅近くのスーパーマーケットで大好きなお菓子を万引きし、店を出てから食べているところを警備員に発見されたとのこと。
Aは、”万引きはその時が最初で最後であり、理由は自分でもよく分からない”と述べるとともに、同居している半身不随の母親の介護を一人で行っているため自分の時間をもてない事や、Bが介護はAの仕事であると言っていることへの不満を述べた。 AとBはCに対して、Aが二度と万引きをしないようになるための助言を求めている。
CのAへの理解として不適切なものを1つ選べ。
① Aは窃盗症の疑いが強い。
② Aはストレスへの対処力が弱まっている。
③ AとBの夫婦間コミュニケーションが不十分である。
④ Aにとっては、 Bの母親の介護が負担になっている。
⑤ Aに器質的疾患があるかどうかを確認する必要がある。

選択肢①が誤りです。事例では「食べたいわけではない」「繰り返される」の2点が該当せず、窃盗症の基準を満たしません。

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