<お知らせ>

公認心理師国家試験の対策動画をアップしました。
全50動画で知識を補強しましょう。

カリスマチャンネル

【認知心理学】メタ認知&メタ記憶

認知心理学 知覚&認知
スポンサーリンク

メタとは、「超~」「高次~」のような意味があり、メタ認知やメタ記憶は、高次元の認知や記憶のことです。

スポンサーリンク

メタ認知

メタ認知とは、人間が自分の思考や行動を客観的に把握して認識することです。

公認心理師の勉強をするならば、メタ認知によって自分の学力を客観的に認識できれば、合格までにどの程度の学習が必要なのか、今後の見通しがつきますね。

内観療法マインドフルネスは自分の心を客観的に観察するので、メタ認知を鍛える手法です。

メタ記憶

メタ記憶とは、自分の記憶の中にある事柄が存在するかどうかについての記憶です。

つまり「記憶についての記憶」です。

例えば、最初に提示される情報が記憶に残りやすい現象を何効果というんだったっけなーと思ったときに、覚えているけどもうちょっとのところで出てこないと思ったら、それはメタ記憶の範疇です。

これは初頭効果といいましたね。

その記憶を俯瞰的に眺めることができているので、メタ記憶です。

このように喉から出かかっているけど思い出せない状態はTOT(Tip-of-Tongue)と呼ばれ、メタ記憶のモニタリング機能を示す現象です。

記憶モニタリング

記憶モニタリングとは、自分の頭の中の情報を確認したり、記憶を使って色んなことをするときの結果を捉えたりする過程のことです。

記憶過程は、記銘段階→保持段階→想起段階と流れていきますので、各段階で下記のようなモニタリングがあります。

記銘段階

学習容易性判断:ある刺激項目への記銘学習がどの程度容易であるのか
学習判断:ある刺激項目が後続のテストでどの程度再生されるか
既知感判断:ある刺激項目が想起できない時にその項目をどの程度「知っている」と思うか

想起段階

既知感判断:ある刺激項目が想起できない時にその項目をどの程度「知っている」と思うか
ソースモニタリング判断:ある刺激項目をどこから知り得たか
確信度判断:再生した答えの正しさについてどの程度自信があるか

まとめ

記憶モニタリング

深化学習&発展学習

メタ認知を育成する学習方法に、深化学習があります。

深化学習は、新しいことに接したとき、その意味を理解したり既に持っている知識との関係を理解したりする学習です。

深化学習では、同じ本質のものをまとめて覚える「群化」、似た概念の差異を確認する「対比」、知識の前提を確認する「階層性の把握」が重要になります。

このブログでは、群化や対比や階層性の把握により深化学習を実践できるようにしています。

また、その知識が活用できる場面を考えたり、別の分野の知識との関係を考えたり、新たに出てきた疑問を解決するような学習行動を「発展学習」と言います。

公認心理師の試験勉強では、深化学習や発展学習が重要ですね。

過去問

第1回(追試)問118

記憶について、正しいものを1つ選べ。
① H.Ebbinghausの忘却曲線では学習後6日目で最も急激に忘却が進む。
② Tip-of-Tongue〈TOT〉はメタ記憶のモニタリング機能を示す現象である。
③ 自転車の乗り方や泳ぎ方など自動的な行動を可能にする記憶を感覚記憶という。
④ A.D.Baddeleyによるワーキングメモリのモデルで、視空間的な情報の記憶に関係するのは音韻ループである。

① H.Ebbinghausの忘却曲線では学習後6日目で最も急激に忘却が進む。
間違いです。6日目で最も忘却が進むなんておかしいです。時間が経てば経つほど忘れていきます。

② Tip-of-Tongue〈TOT〉はメタ記憶のモニタリング機能を示す現象である。
これが正解です。これは別記事で詳しく取り上げます。

③ 自転車の乗り方や泳ぎ方など自動的な行動を可能にする記憶を感覚記憶という。
間違いです。これは手続き的記憶の例です。

④ A.D.Baddeleyによるワーキングメモリのモデルで、視空間的な情報の記憶に関係するのは音韻ループである。
間違いです。音韻ループではなく視空間スケッチパッドです。バッデリーのワーキングメモリモデルは次の記事で取り上げます。

第3回 問66 

13歳の男子A、中学1年生。
Aの学校でのテストの成績は中程度よりもやや上に位置している。
試験に対しては出題される範囲をあらかじめ学習し、試験に臨む姿もよくみられる。
しかし、その試験を乗り切ることだけを考え、試験が終わると全てを忘れてしまう質の低い学習をしているように見受けられる。
勉強に対しても、ただ苦痛で面白くないと述べる場面が目につき、学習した内容が知識として定着していない様子も観察される。
現在のAの状況の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
① リテラシーが不足している。
② メタ記憶が十分に発達していない。
③ 深化学習や発展学習が不足している。
④ 機械的暗記や反復練習が不足している。
⑤ 具体的操作期から形式的操作期へ移行できていない。

① リテラシーが不足している。
間違いです。リテラシー(読み書き能力)は問題ありません。

② メタ記憶が十分に発達していない。
間違いです。「試験に対しては出題される範囲をあらかじめ学習し」とあるのでやるべきことはわかっており、メタ記憶は問題ありません。

③ 深化学習や発展学習が不足している。
これが正解です。「試験が終わると全てを忘れてしまう質の低い学習をしている」ということなので深化学習や発展学習が不足しています。

④ 機械的暗記や反復練習が不足している。
間違いです。これはできています。

⑤ 具体的操作期から形式的操作期へ移行できていない。
間違いです。これはピアジェの発達理論ですが、形式的操作(抽象的推論)は完了しています。

第2回 問37 

メタ記憶的活動のうち、記憶モニタリング(メタ認知的モニタリング)の下位過程として、不適切なものを1つ選べ。
① 保持過程
② 確信度判断
③ 既知感判断
④ 学習容易性判断
⑤ ソースモニタリング判断

選択肢①が不適切です。
「保持過程」は記憶モニタリングの下位過程ではなく、記憶過程です。

次の記事

次は、記憶について。

【記憶】意味記憶、エピソード記憶、手続き的記憶
初の実験的記憶研究心理学史上最初の実験的記憶研究はエビングハウス(H.Ebbinghaus)によって行われました。「心理学の過去は長いが歴史は短い」と言ったエビングハウスです。エビングハウスは、1系列13...

コメント

タイトルとURLをコピーしました