がん患者において最も多い精神疾患はうつ病です。
そのような精神疾患も影響して、がん患者の自殺率は通常よりも高くなっています。
がんに起因する疼痛や精神疾患の治療には薬物療法だけでなく心理的治療が有効です。
過去問
第1回(追試)問26
がん患者とその支援について、正しいものを1つ選べ。
① 合併する精神医学的問題は不安障害が最も多い。
② がんに起因する疼痛は心理的支援の対象ではない。
③ がん患者の自殺率は一般人口の自殺率と同等である。
④ がんに起因する抑うつに対しては薬物療法が支援の中心になる。
⑤ 包括的アセスメントの対象には、がんそのものに起因する症状と、社会経済的、心理的及び実存的問題とがある。
① 合併する精神医学的問題は不安障害が最も多い。
誤りです。最も多いのはうつ病です。
② がんに起因する疼痛は心理的支援の対象ではない。
誤りです。薬物等を用いた痛みの緩和以外にも、精神医学的介入による症状緩和の試みもなされています。
③ がん患者の自殺率は一般人口の自殺率と同等である。
誤りです。がん患者の自殺率は一般人口に比べて約2倍となっています。
④ がんに起因する抑うつに対しては薬物療法が支援の中心になる。
誤りです。薬物療法が中心ではなくリラクゼーション法などが有効です。
⑤ 包括的アセスメントの対象には、がんそのものに起因する症状と、社会経済的、心理的及び実存的問題とがある。
正しいです。
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