アドボカシーと言えば、ソーシャルワーカーの専売特許のようですが、心理職にとっても重要です。
詳細は以下の記事「アドボカシー6形態と5機能」で。
アドボカシーとは
アドボカシーは、「権利擁護」や「代弁」と訳されます。
自分で権利を十分主張できない高齢者や障害者などに代わって、その権利を擁護するために代弁することです。
ケースアドボカシー
アドボカシーには、個人を対象としたケースアドボカシーと集団を対象としたコーズアドボカシーがあります。
ケースアドボカシーでは、個人やその家族の権利を護るために代弁します。
コーズアドボカシー
コーズアドボカシーは、集団の権利を護るための代弁行為です。
コーズアドボカシーはクラスアドボカシーとも呼ばれます。
過去問
第3回 問15
ケース・アドボカシーの説明として、正しいものを1つ選べ。
① 患者が、医療側の説明を理解し、同意し、選択すること。
② 医療側が、患者に対して行おうとしている治療について十分な説明を行うこと。
③ 障害のある子どもと障害のない子どもを分けずに、特別な教育的ニーズをもつ子どもを支援すること。
④ ある個人や家族がサービスの利用に際して不利益を被らないように、法的に保障された権利を代弁・擁護すること。
⑤ 障害者が社会の中で差別を受けることなく、権利の平等性を基盤にして、一般社会の中に正当に受け入れられていくこと。
① 患者が、医療側の説明を理解し、同意し、選択すること。
間違いです。これはインフォームドコンセントの説明です。
② 医療側が、患者に対して行おうとしている治療について十分な説明を行うこと。
間違いです。これはインフォームドコンセントの説明です。
③ 障害のある子どもと障害のない子どもを分けずに、特別な教育的ニーズをもつ子どもを支援すること。
間違いです。これはインクルーシブ教育の説明です。
④ ある個人や家族がサービスの利用に際して不利益を被らないように、法的に保障された権利を代弁・擁護すること。
これが正解、アドボカシーです。
⑤ 障害者が社会の中で差別を受けることなく、権利の平等性を基盤にして、一般社会の中に正当に受け入れられていくこと。
間違いです。これはノーマライゼーションの説明です。
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ここまでで、心理学、心理療法、心理検査という三種の神器が終了し、公認心理師の土台となる公認心理師と倫理、そして心理的支援のプロセスが終了しました。
ここからは心理学の各論に入っていきます。
心理学のまとめから。
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