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【ケースフォーミュレーション】アセスメント→プランニング(定式化)

ケースフォーミュレーション プロセス&技法
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ケースフォーミュレーションとは

ケースフォーミュレーション(CF)とは、クライエントの抱える課題について、症状を維持するメカニズムや診断名を考慮しながら、セラピストとクライエントが協働して解決に向けたプランニング(定式化)することです。

ケースをアセスメントし、オーダーメイドの介入計画を立てて、そのケースが今、どのような段階にあるのか、適宜見直し調整していきます。

プロセス

ケースフォーミュレーションの流れは以下の通りです。

<ケースフォーミュレーションの流れ>
①アセスメントによって問題に関連するデータを収集
②アセスメント内容を分析し症状を維持するメカニズムや診断名を考慮して介入すべき問題を同定
③その問題を維持させている悪循環に関する仮説としてケースフォーミュレーションを作成
④クライエントにケースフォーミュレーションを提示し、問題理解について説明
⑤クライエントから意見をもらい、ケースフォーミュレーションを修正
⑥ケースフォーミュレーションの修正作業を通してクライエントとの間で問題理解を共有
共有したケースフォーミュレーションを作業仮説として介入方針を定める
⑧介入方針をクライエントに説明し、インフォームドコンセント、動機づけを高める
⑨介入した結果、効果が見られない場合にはケースフォーミュレーションを修正
⑩介入効果が見られれば、再発防止のための留意点を確認し終結

まとめ

ケースフォーミュレーションのポイントは

・セラピストとクライエントの共同作業
・個別化
・仮説の生成と検証
・適宜見直し

過去問

第1回 問18 

ケース・フォーミュレーションについて、正しいものを1つ選べ。
① 一度定式化したものは修正しない。
② できるだけ複雑な形に定式化する。
③ 全体的かつ安定的な心理的要因を検討する。
④ クライエントと心理職との共同作業を重視する。
⑤ 症状を維持するメカニズムや診断名を考慮しない。

① 一度定式化したものは修正しない。
間違いです。情報を更新して適宜修正していきます。

② できるだけ複雑な形に定式化する。
間違いです。できるだけシンプルな形で。

③ 全体的かつ安定的な心理的要因を検討する。
間違いです。心理的要因だけでなく社会的要因も検討します。

クライエントと心理職との共同作業を重視する。
正しいです。これがケースフォーミュレーションです。

⑤ 症状を維持するメカニズムや診断名を考慮しない。
間違いです。症状を維持するメカニズムや診断名は大いに考慮しなければなりません。

第4回 問132

ケース・フォーミュレーションについて、適切なものを2つ選べ
① クライエントの意見は反映されない。
② 個々のクライアントによって異なる。
③ 精神力動的心理療法では用いられない。
④ クライエントの問題に関する仮説である。
⑤ 支援のプロセス中で修正せずに用いられる。

① クライエントの意見は反映されない。
間違いです。ケースフォーミュレーションはクライエントと協働して作っていくものです。

② 個々のクライアントによって異なる。
正しいです。

③ 精神力動的心理療法では用いられない。
間違いです。精神力動的心理療法に限らず様々な心理療法で用いられます。

④ クライエントの問題に関する仮説である。
正しいです。

⑤ 支援のプロセス中で修正せずに用いられる。
間違いです。適宜修正していきます。

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