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【心理療法】精神力動療法(力動的心理療法)

精神力動療法 心理療法
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フロイトの創始した精神分析に基づく精神分析療法は、症状や悩みの背景にあって十分に意識されていない「無意識的な葛藤」を知ることでそれらの改善を目指す心理療法です。

精神分析学に基づき、現在の思考、感情、行動における「無意識」のパターンを認識することを重視します。

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精神分析&精神力動療法

精神分析は、幼少期の外傷体験(トラウマ体験)などの不安、恐怖、悩みなどは、無意識下に抑圧されると考えます。

そのような抑圧された悩みは、自由連想法や夢分析などによって、意識下へと移動します。

自由連想法とは「頭に浮かんだものは全て言葉に出す」というものです。これによって、無意識の意識化ができます。これをカタルシス(浄化)と呼びます。

悩みが無意識から意識へとダイナミック(力動的)に移動する過程を捉えて、力動的心理療法(精神力動療法)と呼んでいます。

精神力動療法

もともと、フロイトは催眠療法を行っていましたが、自由連想法を考案し、外傷体験(トラウマ体験)を想起する手法を取り入れるようになりました。

基本原則

精神生活の大部分は「無意識」である
幼少期の経験は、遺伝的要因と合わせて成人期を決定する
・患者の治療者に対する転移が主な理解の源となる
・治療者の逆転移は、患者が他者に引き起こすものについて適切な理解を与える
・治療過程に対する患者の抵抗が、利用の主な焦点になる
・兆候や行動は種々の機能を果たし、その決定は無意識的な力による

抑圧される不安や恐怖は、幼少期の経験に基づいているという点がポイントです。そのような抑圧された不安や恐怖が、成人になって意識下へ出てくるのです。

治療過程

精神力動療法では、十分な長さの面接を定期的に設け、話題を限定せず自由に話してもらいます。

そのような面接を繰り返すことで、同じような葛藤や傾向が繰り返し問題になっていること、そして治療者との間でも同じような関わりが繰り返されていることがわかってきます。

以上のような過程を通して、意識できる範囲が拡大し、それまでは考えることの難しかった自分のあり方について考えられるようになります。

面接は長期に渡り、年単位に及ぶことも多いです。

精神力動療法の特徴は、治療が長期に渡ることです。
認知行動療法とは対照的ですね。
ここだけは覚えておきましょう。

過去問

第1回 問102

軽症うつ病エピソードに対する初期の短期間の心理療法として、最も適切なものを1つ選べ。
① 家族療法
② 自律訓練法
③ 認知行動療法
④ 来談者中心療法
⑤ 力動的心理療法

① 家族療法
間違いです。家族療法は初期の短期間の支援とは言えません。

② 自律訓練法
間違いです。自律訓練法が軽症うつ病者の治療に特に有効ということはありません。

③ 認知行動療法
これが正解です。認知行動療法はうつ病の治療に有効で、しかも短期間で効果があります。

④ 来談者中心療法
間違いです。来談者中心療法は初期の短期間の支援に限定されません。

⑤ 力動的心理療法
間違いです。力動的心理療法は時間がかかります。

第1回(追試) 問53

精神力動療法について、適切なものを2つ選べ。
① クライエントの主観的世界を理解し受容する。
② 不安や恐怖を喚起して、それを段階的に和らげていく。
③ 無意識的な心的過程が存在することが基本前提となる。
④ 催眠療法から発展して外傷体験を想起させる方法へと移行した。
⑤ 不快感や恐怖などの感情を喚起する内的なイメージや思考を変容させる。

① クライエントの主観的世界を理解し受容する。
間違いです。これは来談者中心療法の内容です。

② 不安や恐怖を喚起して、それを段階的に和らげていく。
間違いです。これは行動療法における系統的脱感作法の内容です。

③ 無意識的な心的過程が存在することが基本前提となる。
正しいです。

④ 催眠療法から発展して外傷体験を想起させる方法へと移行した。
正しいです。

⑤ 不快感や恐怖などの感情を喚起する内的なイメージや思考を変容させる。
間違いです。これは認知療法の内容です。

次の記事

次は、「家族療法」についてです。

【心理療法】家族療法、家族って大事だよ
家族療法には以下のような様々な学派がありますが、共通している部分をまず学んで、その後、それぞれの学派の家族療法を詳しく見ていきます。・コミュニケーション学派・戦略的家族療法・精神力動的家族療法・多世代派家族療法・構造派家族療法・ミラ...

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