更年期
更年期(閉経の5年前から5年後までの10年間)には、ホルモンバランスが大きく変化するためにさまざまな症状が出ることがあります。
更年期障害とは、この症状がひどくなり日常生活に支障が出る状態のことです。
閉経の年齢は人によって異なり、40歳代前半に迎える人もいれば、50歳代後半になっても迎えない人もいます。
女性ホルモン
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
更年期になると、卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量が減ります。
すると、脳の視床下部がエストロゲンを多く分泌させる性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)放出ホルモン(GnRH)を分泌し、これが脳下垂体から性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)を分泌させます。
本来なら、この性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の働きで卵巣からエストロゲンが分泌されるようになりますが、卵巣の機能が低下しているため、いくら性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)が多く出てもエストロゲンの量は増えません。
そのような状態を繰り返すうちに、ホルモンのバランスや自律神経のバランスが乱れてしまいます。
それによって、ほてりやのぼせ、めまい、動悸、息切れなど全身の不快な症状や、イライラ、不安などの精神的な症状が起こるのが更年期障害です。
過去問
第2回 問56
女性の更年期障害について、正しいものを2つ選べ。
① エストロゲンの分泌が増加する。
② ゴナドトロピンの分泌が増加する。
③ 顔面紅潮や発汗は不眠の原因となる。
④ ホルモン療法は抑うつに効果がない。
⑤ 欧米人に比べて日本人では肩こりや腰痛の頻度が低い。
① エストロゲンの分泌が増加する。
誤りです。
② ゴナドトロピンの分泌が増加する。
正しいです。
③ 顔面紅潮や発汗は不眠の原因となる。
正しいです。
④ ホルモン療法は抑うつに効果がない。
誤りです。
⑤ 欧米人に比べて日本人では肩こりや腰痛の頻度が低い。
誤りです。
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