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心理的リアクタンス&カリギュラ効果&ブーメラン効果

心理的リアクタンス 社会&集団
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心理的リアクタンス

心理的リアクタンスとは、自分の自由が脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用のことです。

医者から脂っこいものは控えなさいと言われれば、食べる自由が制限されて一層食べたくなりますね。人間は、入手不可能だと言われるとますます欲しくなります。

「心理的リアクタンス」は、アメリカの心理学者である、ジャック・ブルーム(J.Brehm)が提唱しました。

男性の方が心理的リアクタンスを感じやすいと言われています。

カリギュラ効果

カリギュラ効果は、禁止されるほどそれをやってみたくなる現象です。

1979年にアメリカで「カリギュラ」という映画が上映されましたが、過激な内容だったため上映間もなく公開中止となりました。

公開中止になると人々はますますその映画が見たくなって殺到し、このような現象を「カリギュラ効果」と呼んでいます。

浦島太郎が玉手箱を開けたのはカリギュラ効果の例だね。

ブーメラン効果

ブーメラン効果とは、相手を一生懸命に説得すればするほど相手の反発を受けて説得内容とは逆の行動に導いてしまうというものです。

イソップ寓話の「北風と太陽」の話を思い出すね。

過去問

第2回 問114 

採用面接において面接者が陥りやすい心理として、誤っているものを1つ選べ。
① 対比効果
② 寛大化傾向
③ ハロー効果
④ ステレオタイプ
⑤ ブーメラン効果

選択肢⑤のブーメラン効果は採用面接では関係ありませんので、これが正解です。

第4回 問144

12歳の女児A。
小学6年生。
Aに既往歴はなく、対人関係、学業成績、生活態度などに問題は見られなかった。
しかしある日、授業中に救急車のサイレンが聞こえてきた時に、突然頭を抱え震え出した。
その後Aはかかりつけの病院を受診したが、身体的異常は見られなかった。
Aはそれ以降、登校しぶりが目立っている。
保護者によると1年前に家族旅行先で交通死亡事故を目撃したとのことであった。
AやAの家族は事故に巻き込まれてはいない。
スクールカウンセラーであるBは、教師の校内研修会で、Aの対応に役立つような話をすることになった。
Bが提示する内容として最も適切なものを1つ選べ。
① 発達障害への対応
② 曖昧な喪失へのケア
③ 心理的リアクタンスの理解
④ トラウマ・インフォームド・ケア
⑤ 反応性アタッチメント障害の理解

事例は明らかにトラウマを抱えているので、選択肢④が正解です。
トラウマ・インフォームド・ケアについては厚生労働省のページを参照してください。

次の記事

次は、セルフエスティームとセルフエフィカシーについて。

自己肯定感(セルフエスティーム)、自己効力感(セルフエフィカシー)
セルフエフィカシーカナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱したセルフエフィカシーは「自己効力感」と訳されます。これは「自分はできる!」と考えられる力のこと、つまり「自信」です。バンデューラーは、自己効力感を構...

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