<お知らせ>

公認心理師国家試験の対策動画をアップしました。
全50動画で知識を補強しましょう。

カリスマチャンネル

【ワークファミリーコンフリクト】仕事と家庭の両立って難しいのに、勉強も?!

ワークファミリーコンフリクト 産業&組織
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ワーク・ファミリー・コンフリクト

ワーク・ファミリー・コンフリクトは「仕事領域と家庭領域の役割圧力が互いに両立不可能な際に起こる役割間葛藤の一形態」と定義されます。

仕事が忙しいことが家庭生活の時間を奪ったり、家事育児が忙しいことで仕事がうまくいかなかったり、ということです。

スピルオーバー

スピルオーバーは、一方の役割における状況や経験が他方の役割における状況や経験にも影響を及ぼすことを表す概念です。

スピルオーバーは「漏れ出す」という意味です。

テレビやラジオにおいて、行政が放送免許で設定した放送対象地域外まで放送局が放送電波を必要以上に送出してしまうこともスピルオーバーです。

ポジティブ・スピルオーバー:仕事生活や家庭生活など複数の役割を持つことで相互の役割に良い影響を及ぼし合うこと
ネガティブ・スピルオーバーは:人間がもつ時間や能力は有限であり役割が増えると1つの役割に割く時間や能力が足りなくなる

過去問

第1回(追試)問116

ワーク・ファミリー・コンフリクトとして、不適切なものを1つ選べ。
① 仕事が忙しすぎたり、家事・育児の負担が大きい。
② 徹夜で家族の看病をして、職場で居眠りをしてしまう。
③ 仕事で疲れ切ってしまい、家族に食事を作る気力が出ない。
④ 仕事で大事な会議がある日に、子どもが熱を出したため会議に出席できない。
⑤ 教師が、教師として自分の子どもにも接してしまい、親として接することが難しい。

選択肢①が不適切です。ワーク・ファミリー・コンフリクトは、仕事と家庭がお互いの領域に侵入して役割遂行を妨げることです。
単に、仕事が忙しい、家事育児の負担が大きいというのはワーク・ファミリー・コンフリクトになりません。

第3回 問151 

50歳の女性A、看護師。
Aは看護師長として、職場では部署をまとめ、後進を育てることが期待されている。
これまで理想の看護を追求してきたが、最近は心身ともに疲弊し、仕事が流れ作業のように思えてならない。
一方、同居する義母の介護が始まり、介護と仕事の両立にも悩んでいる。義母やその長男である夫から、介護は嫁の務めと決めつけられていることが A の悩みを深め、仕事の疲れも影響するためか、家庭ではつい不機嫌になり、家族に強く当たることが増えている。
A の事例を説明する概念として、不適切なものを1つ選べ。
① スピルオーバー
② エキスパート・システム
③ ジェンダー・ステレオタイプ
④ ワーク・ファミリー・コンフリクト

① スピルオーバー
正しいです。スピルオーバーは複数の役割(仕事と家庭)が影響し合うことです。

② エキスパート・システム
誤りです。これはAIによる専門的問題解決の技術です。

③ ジェンダー・ステレオタイプ
正しいです。男女それぞれに対しての先入観のことです。

④ ワーク・ファミリー・コンフリクト
正しいです。仕事と家庭生活が両立しないことです。

第4回 問58

治療と仕事の両立支援について適切なものを2つ選べ。
① 仕事の繁忙などが理由となる場合には、 就業上の措置や配慮は不要である。
② 労働者の個別の特性よりも、疾病の特性に応じた配慮を行う体制を整える。
③ 事業場における基本方針や具体的な対応方法などは、全ての労働者に周知する。
④ 労働者本人からの支援を求める申出がなされたことを端緒に取り込むことを 基本とする。
⑤ 労働者が通常勤務に復帰した後に、同じ疾病が再発した場合には両立支援の対象から除外する。

① 仕事の繁忙などが理由となる場合には、 就業上の措置や配慮は不要である。
誤りです。必要です。

② 労働者の個別の特性よりも、疾病の特性に応じた配慮を行う体制を整える。
誤りです。個別の特性への配慮が必要です。

③ 事業場における基本方針や具体的な対応方法などは、全ての労働者に周知する。
正しいです。

④ 労働者本人からの支援を求める申出がなされたことを端緒に取り込むことを 基本とする。
正しいです。

⑤ 労働者が通常勤務に復帰した後に、同じ疾病が再発した場合には両立支援の対象から除外する。
誤りです。対象です。

第1回(追試)問23

平成26年度以降の過労死等の労災補償状況のうち、脳・心臓疾患に関する事案で支給決定件数の最も多かった業種(大分類)として、正しいものを1つ選べ。
① 建設業
② 製造業
③ 運輸業、郵便業
④ 卸売業、小売業
⑤ 宿泊業、飲食サービス業

選択肢③が正解です。

<労災件数ランキング>
1位:運輸業、郵便業
2位:卸売業、小売業
3位:宿泊業、飲食サービス業
4位:製造業
5位:建設業

次の記事

次は、リーダーシップ論です。

【リーダーシップ論】変革型、サーバント、オーセンティック、そしてカリスマ型
リーダーシップ論については以下の記事をご覧ください。過去問第1回 問111リーダーシップについて、誤っているものを1つ選べ。① PM理論のM機能とは、部下への配慮やメンバー間の人間関係に関心が高いリーダーのスタ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました