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【教育心理学】ピグマリオン効果&ゴーレム効果&ホーソン効果

ピグマリオン効果 教育&学校
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ピグマリオン効果

ピグマリオン効果は、他者から期待されると成績が向上する現象をいいます。

1960年代にアメリカの心理学者ローゼンタール(R.Rosenthal)は以下のような実験を行いました。

①学業成績が大きく向上すると予測される児童の氏名が教師に伝えられる
②実際には、児童の氏名は無作為に選ばれていた
③8か月後、選ばれた児童の学業成績が実際に向上していた

この実験で、他者から期待されると成績が上がることが示されました。

ピグマリオン効果は別名ローゼンタール効果、教師期待効果とも呼ばれます。

ゴーレム効果

ピグマリオン効果と反対の効果として、ゴーレム効果というものがあります。

ピグマリオン効果が、相手に対して期待をするとその期待通りになるという心理効果なのに対し、ゴーレム効果は相手に対して期待できないと思っているとそうなってしまうという効果のことです。

ホーソン効果

ホーソン効果とは、注目を浴びることでその期待に応えたいという心理が働き良い結果をもたらす効果のことです。

アメリカのウェスタン・エレクトリック社で行われた「ホーソン実験」と呼ばれる実験で実証されました。

この実験では、労働条件や経済的な条件よりも、「注目を集めている」という意識が生産性を向上させるという結果が出ました。

アンダーマイニング効果

一般に報酬を与えることで外発的動機づけを高めることには一定の効果があるとされていますが、内発的動機づけの高い子どもの場合、報酬を与えることで元々あった内発的動機づけを低下させてしまうことがあります。

やる気のある子供に、勉強したらお小遣いをあげると言ってしまうとやる気が低下します。

このように、過剰な外的報酬が内発的動機づけを低下させる現象を「アンダーマイニング効果と呼びます。

過去問

第2回 問25

1960年代のR.Rosenthalの実験で、ある検査の結果、学業成績が大きく向上すると予測される児童の氏名が教師に伝えられた。
実際には、児童の氏名は無作為に選ばれていた。8か月後、選ばれた児童の学業成績が実際に向上していた。
このような現象を説明する用語として、正しいものを1つ選べ。
① ハロー効果
② プラセボ効果
③ ホーソン効果
④ ピグマリオン効果
⑤ アンダーマイニング効果

選択肢④が正解です。

第4回 問67

小学3年生のある学級では、 1学期の初めから、学級での様々な活動に対し積極的で自主的に取り組む様子が見られた。そこで児童のやる気をさらに高めるために、児童が行った活動に点数をつけて競わせることが試みられた。
その結果、2学期になると、次第に点数のつかない活動では、児童の自主的な取り組みが見られなくなり、3学期になると、さらにその傾向が顕著になった。
この現象を説明するものとして最も適切なものを1つ選べ。
① 学級風土
② 遂行目標
③ 期待価値理論
④ ピグマリオン効果
⑤ アンダーマイニング効果

選択肢⑤が正解です。

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