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【学校心理学】心理教育的援助サービス&スクールカウンセラー

学校心理学 教育&学校
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学校心理学とは

学校心理学は、教育心理学発達心理学などの方法を用い、学校や家庭において、児童・生徒が直面している学習に関する課題や学校生活での適応上の諸問題(いじめ、不登校、虐待等)の解決に寄与することを目的としています。

心理教育的援助サービス

心理教育的援助サービスとは、児童・生徒の学習面、心理・社会面、進路面、健康面における問題状況の解決を援助し、児童・生徒の成長を促進することを目指すもので、学習心理学において重要な考え方です。

担い手

心理教育的援助サービスの担い手は、以下の3職種です。

①学級担任
②心理教育的援助サービスの役割をもつ教師等
③スクールカウンセラー

サービス

以下の3段階に分かれています。

一次的援助サービス:すべての子どもを対象とした発達促進的、予防的援助サービス
二次的援助サービス:登校しぶり、学習意欲の低下、孤立など一部の子どもに対して早期発見、早期対応
三次的援助サービス:不登校、いじめ、非行、虐待などの特別な援助ニーズを持つ特定の子どもに対する援助

スクールカウンセラー

スクールカウンセラーについては文部科学省の「スクールカウンセラー等活用事業実施要領」に記載されています。

スクールカウンセラー制度は1995年にスタートし、これまで教師が担ってきた学校の心理教育的サービスにスクールカウンセラーも加わることとなりました。

業務としては、児童生徒のカウンセリング教師や保護者へのコンサルテーション、教師の研修などのサービスです。

コンサルテーションは対等の立場、スーパービジョンは上下関係なので、スクールカウンセラーの業務は教師や保護者への「コンサルテーション」です。

スクールカウンセラーは以下のような方式で配置されます。

配置校方式:配置された学校の生徒、教職員、保護者がその対象
拠点校方式:配置された学校を拠点として、その周辺のいくつかの学校も対象
巡回方式:いくつかの学校を定期的に巡回

過去問

第3回 問25

学校心理学における心理教育的援助サービスの考え方について、最も適切なものを1つ選べ。
① 心理面の援助を中心に行う。
② スクールカウンセラーが単独で援助する。
③ スクールカウンセラーに援助を求める子どもを対象とする。
④ 非行をする子どもなど、援助ニーズの高い子どもを対象とする。
⑤ スクールカウンセリング活動は、学校教育の一環として位置づけられる。

① 心理面の援助を中心に行う。
間違いです。学習面、心理・社会面、進路面及び健康面の援助があります。

② スクールカウンセラーが単独で援助する。
間違いです。心理教育的援助サービスの担い手は、学級担任、教師、スクールカウンセラーの3職種です。

③ スクールカウンセラーに援助を求める子どもを対象とする。
間違いです。一次的援助サービスでは全ての子どもを対象とします。

④ 非行をする子どもなど、援助ニーズの高い子どもを対象とする。
間違いです。これは三次的援助サービスの内容で、援助ニーズの高い子どもだけを対象とするのではありません。

⑤ スクールカウンセリング活動は、学校教育の一環として位置づけられる。
これが正解です。
学校教育法施行規則(令和2年4月1日改訂施行)第65条の2に、「スクールカウンセラーは、小学校における児童の心理に関する支援に従事する」とあります。

第1回(追試)問45

スクールカウンセラー等活用事業について、正しいものを1つ選べ。
① 配置方式としては、現在は全国で通常配置(単独校方式)で統一されている。
② 公立高等学校への配置については、各自治体で事業の実施に係る配置校総数の50%程度を目安とする。
③ 被災した児童生徒等の心のケア等を行うため、学校等にスクールカウンセラー等を緊急配置する事業も含まれる。
④ 平成7年度にスクールカウンセラー活用調査研究(委託事業)が創設され、現在まで国費100%の事業として継続している。

① 配置方式としては、現在は全国で通常配置(単独校方式)で統一されている。
間違いです。単独校方式だけでなく拠点校方式や巡回方式があります。

② 公立高等学校への配置については、各自治体で事業の実施に係る配置校総数の50%程度を目安とする。
間違いです。「スクールカウンセラー等活用事業実施要領」には「公立高等学校へのスクールカウンセラー等の配置については、事業の実施に係る配置校の総数の10%以内を目安とする」とされています。

③ 被災した児童生徒等の心のケア等を行うため、学校等にスクールカウンセラー等を緊急配置する事業も含まれる。
これが正解です。

④ 平成7年度にスクールカウンセラー活用調査研究(委託事業)が創設され、現在まで国費100%の事業として継続している。
間違いです。国費100%ではなく国費1/3です。

第1回 問98

学校における一次的、二次的及び三次的援助サービスについて、正しいものを1つ選べ。
① 一次的援助サービスは問題の早期発見を目的としている。
② 一次的援助サービスには発達障害の子どもへの支援を含む。
③ 二次的援助サービスは問題が大きくなったときに行う。
④ 三次的援助サービスは特別支援教育のことである。
⑤ 一次的、二次的及び三次的援助サービスはそれぞれが独立して行われる。

① 一次的援助サービスは問題の早期発見を目的としている。
間違いです。早期発見は二次的援助サービスです。

② 一次的援助サービスには発達障害の子どもへの支援を含む。
これが正解です。発達障害の子どもも含めた全員が対象です。

③ 二次的援助サービスは問題が大きくなったときに行う。
間違いです。問題が大きくなった時の援助は三次的援助サービスです。

④ 三次的援助サービスは特別支援教育のことである。
間違いです。三次的援助サービスはこのような定義ではありません。

⑤ 一次的、二次的及び三次的援助サービスはそれぞれが独立して行われる。
間違いです。それぞれ独立せず連携して行われます。

第1回 問122

学校における心理教育的アセスメントについて、誤っているものを1つ選べ。
① 一定のバッテリーからなる心理検査の実施が必須である。
② 学校生活における子供の観察が重要な要素の1つである。
③ 心理教育的援助サービスの方針や計画を立てるためのプロセスである。
④ 複数の教師、保護者、スクールカウンセラーなどによるチームで行われることが望ましい。

① 一定のバッテリーからなる心理検査の実施が必須である。
これが間違いなのでこれが正解です。必須ではありません。

② 学校生活における子供の観察が重要な要素の1つである。
正しいです。

③ 心理教育的援助サービスの方針や計画を立てるためのプロセスである。
正しいです。

④ 複数の教師、保護者、スクールカウンセラーなどによるチームで行われることが望ましい。
正しいです。

第1回 問123

学校における教職員へのコンサルテーションに含まれるものとして、誤っているものを1つ選べ。
① 児童生徒への個別及び集団対応に関する助言や援助
② 児童生徒への心理教育的活動の実施に関する助言や援助
③ ケース会議などの教育相談に関する会議における助言や援助
④ 困難な問題に直面している教職員に代わる保護者などとの面談の実施

コンサルテーションは対等な立場での助言等、スーパービジョンは上下関係の中での指導等です。

① 児童生徒への個別及び集団対応に関する助言や援助
正しいです。

② 児童生徒への心理教育的活動の実施に関する助言や援助
正しいです。

③ ケース会議などの教育相談に関する会議における助言や援助
正しいです。

④ 困難な問題に直面している教職員に代わる保護者などとの面談の実施
間違いです。代わりに面談をしてしまってはコンサルになりません。
ということで選択肢④が正解です。

第1回 問3

14歳の女子A、中学生。
摂食障害があり、精神科に通院中である。
最近、急激にやせが進み、中学校を休みがちになった。
Aの母親と担任教師から相談を受けた公認心理師であるスクールカウンセラーが、Aの学校生活や心身の健康を支援するにあたり、指示を受けるべき者として、最も適切なものを1つ選べ。
① 栄養士
② 学校長
③ 主治医
④ 養護教諭
⑤ 教育委員会

選択肢③が正解です。
公認心理師法の第42条1項「多職種連携」、2項「主治医の指示を受ける」ことが明記されています。

第1回 問68

12歳の男子A、小学6年生。
Aは授業中ぼんやりしていることが多く、学習に対して意欲的な様子を見せない。
指示をしない限り板書をノートに写すことはせず、学習全般に対して受動的である。
常に学習内容の理解は不十分で、テストの点数も低い。
一方、教師に対して反抗的な態度を示すことはなく、授業中に落ち着かなかったり立ち歩いたりという不適切な行動も見られない。
クラスメイトとの人間関係にも問題があるとは思えず、休み時間などは楽しそうに過ごしている。
知能指数は標準的で、言葉の遅れもなく、コミュニケーションにも支障はない。
また、読み書きや計算の能力にも問題はない。
Aの状態として最も適切なものを1つ選べ。
① 学業不振
② 学習障害
③ 発達障害
④ 学級不適応
⑤ モラトリアム

学業不振
これが正解です。

② 学習障害
間違いです。知能指数は標準的で言葉の遅れもなく学習能力に問題はありません。

③ 発達障害
間違いです。授業中立ち歩くなどの不適応行動もなく、コミュニケーションにも問題はありません。

④ 学級不適応
間違いです。クラスメイトとの人間関係にも問題はありません。

⑤ モラトリアム
間違いです。モラトリアムは青年期特有のものです。

第1回 問69

40歳の男性A、小学校教師。
Aは「授業がうまくできないし、クラスの生徒たちとコミュニケーションが取れない。
保護者からもクレームを受けている。
そのため、最近は食欲もなくよく眠れていない。疲れが取れず、やる気がでない」とスクールカウンセラーに相談した。
スクールカウンセラーの対応として、まず行うべきものを1つ選べ。
① 医療機関への受診を勧める。
② 管理職と相談し、Aの業務の調整をする。
③ Aの個人的な問題に対して定期的に面談する。
④ Aから授業の状況や身体症状について詳しく聴く。
⑤ Aの代わりに、保護者からのクレームに対応する。

まず行うべきものとしては選択肢④です。

第1回 問70

42歳の女性A。Aは中学2年生の息子Bの不登校について相談するために、スクールカウンセラーを訪ねた。
中学1年生のときの欠席は年1日程度で部活動もしていたが、中学2年生の5月の連休過ぎから休みがちとなり、1か月以上欠席が続いている。
Bは休みがちになってから家での会話も少なく、部屋にこもりがちで表情は乏しいが、食事や睡眠はとれている様子である。
学校にいけない理由をAがBに聞くと、うるさがり言い争いになる。
担任教師がBに電話を掛けてきても出ようとせず、Aは「どう対応していいか全く分かりません」と話した。
スクールカウンセラーの対応として、まず行うべきものを1つ選べ。
① 教育支援センターの利用を強く勧める。
② 「お宅に伺ってB君と話してみましょう」と提案する。
③ Aの苦労をねぎらった上で、Bの現在の様子を詳しく聴く。
④ Aのこれまでの子育てに問題があるのではないかと指摘し、Aに改善策を考えさせる。
⑤ 「思春期にはよくあることですから、そのうちに学校に行くようになりますよ」と励ます。

まず行うべきこととしては選択肢③が正解です。

第1回 問147

11歳の女児A、小学5年生。
Aは複数のクラスメイトから悪口やからかいなどを頻繁に受けていた。
ある日、スクールカウンセラーBは、Aから「今のクラスにいるのがつらい」と相談を受けたが、「誰にも言わないでほしい」と強く頼まれた。
Bの対応として、最も適切なものを1つ選べ。
① 職員会議で全教職員に詳細に報告する。
② Aとの関係を重視して、Bのみで対応を継続する。
③ Aの同意が得られるまで、管理職(校長など)への報告を控える。
④ 学級内で起きていることであり、担任教師に伝え対応を一任する。
⑤ Aの心情も含めて、校内のいじめ対策のための委員会に報告する。

① 職員会議で全教職員に詳細に報告する。
間違いです。これではAとの信頼関係が保てませんし、全教職員に報告する必要はありません。

② Aとの関係を重視して、Bのみで対応を継続する。
間違いです。Bのみで対応するのは不適切です。

③ Aの同意が得られるまで、管理職(校長など)への報告を控える。
間違いです。管理職への報告は必要です。

④ 学級内で起きていることであり、担任教師に伝え対応を一任する。
間違いです。対応を一任してはいけません。

⑤ Aの心情も含めて、校内のいじめ対策のための委員会に報告する。
これが正解です。

第3回 問153 

14歳の男子A、中学2年生。
Aについて担任教師Bがスクールカウンセラーである公認心理師Cに相談した。
Bによれば、Aは小学校から自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断を受けているとの引継ぎがあり、通級指導も受けている。
最近、授業中にAが同じ質問をしつこく何度も繰り返すことや、寝ているAを起こそうとしたクラスメイトに殴りかかることが数回あり、BはこのままではAがいじめの標的になるのではないか、と危惧している。Cの対応として適切なものを2つ選べ。
① 保護者の了解を得て主治医と連携する。
② 周囲とのトラブルや孤立経験を通して、Aに正しい行動を考えさせる。
③ Aから不快な言動を受けた子どもに、発達障害の特徴を伝え、我慢するように指導する。
④ Aの指導に関わる教師たちに、Aの行動は障害特性によるものであることを説明し、理解を促す。
⑤ 衝動的で乱暴な行動は過去のいじめのフラッシュバックと考え、過去のことは忘れるようにAに助言する。

ASD対応としては選択肢①と選択肢④が正しいです。

第2回 問44

スクールカウンセラーに求められる役割として、最も適切なものを1つ選べ。
① チーム学校の統括
② 児童生徒への学習指導
③ 教職員へのスーパービジョン
④ 心理的問題などへの予防的対応

① チーム学校の統括
間違いです。校長などの役割です。

② 児童生徒への学習指導
間違いです。教員の役割です。

③ 教職員へのスーパービジョン
間違いです。スーパービジョン(上下関係)ではなく、コンサルテーション(対等)であれば正しいです。

④ 心理的問題などへの予防的対応
これが正解です。

第2回 問149

14歳の女子A、中学2年生。
Aは、クラスメイトのBが複数の生徒から無視されたり、教科書を隠されるなどの嫌がらせを受けたりしていることをスクールカウンセラーに相談した。
Aはこのような状況を何とかしてほしいが、自分が相談したことは内緒にしてほしいと強く希望している。
現時点でのスクールカウンセラーの対応として、不適切なものを1つ選べ。
① Bから詳しい事情を聞く。
② Aが相談に来た勇気を認める。
③ Aの承諾を得て、担任教師に連絡する。
④ Aからいじめの事実について詳しく聞く。
⑤ 客観的に状況を把握するために、クラスの様子を見に行く。

選択肢①が不適切です。まずはAとの関係性構築や情報収集です。

第3回 問77 

24歳の女性A、小学5年生の担任教師。
Aの学級は、前任からの担任教師の交代をきっかけに混乱した状態に陥った。
Aの学級の複数の児童が、授業中の私語や立ち歩きなどの身勝手な行動をしていた。
学級のその他の児童たちは知らん顔で、学習にはある程度取り組むものの、白けた雰囲気であった。
Aは学級を立て直したいが、どうすればよいか分からない。
スクールカウンセラーがAに対してこの学級についてのコンサルテーションを行う際に、重視すべき事項として、適切なものを2つ選べ。
① 保護者の意見
② 児童の家庭環境
③ 個々の児童の学力
④ 学級のルールの定着
⑤ 教師と児童の人間関係

① 保護者の意見
間違いです。保護者の意見は現時点で重視すべき事項ではありません。

② 児童の家庭環境
間違いです。学級崩壊と家庭環境を結び付けてはいけません。

③ 個々の児童の学力
間違いです。学級崩壊と児童の学力を結び付けてはいけません。

④ 学級のルールの定着
正しいです。

⑤ 教師と児童の人間関係
正しいです。

第3回 問152 

16歳の男子A、高校1年生。
Aは、スクールカウンセラーBのいる相談室に来室した。
最初に「ここで話したことは、先生には伝わらないですか」と確認した上で話し出した。
「小さいときからズボンを履くのが嫌だった」「今も、男子トイレや男子更衣室を使うのが苦痛でたまらない」「こんな自分は生まれてこなければよかった、いっそのこと死にたい」「親には心配をかけたくないので話していないが、自分のことを分かってほしい」と言う。
BのAへの初期の対応として、適切なものを2つ選べ。
① Aの気持ちを推察し、保護者面接を行いAの苦しみを伝える。
② 性転換手術やホルモン治療を専門的に行っている病院を紹介する。
③ 誰かに相談することはカミングアウトにもなるため、相談への抵抗が強いことに配慮する。
④ クラスメイトの理解が必要であると考え、Bから担任教師へクラス全体に説明するよう依頼する。
⑤ 自殺のおそれがあるため、教師又は保護者と情報を共有するに当たりAの了解を得るよう努める。

選択肢③と選択肢⑤が、この段階では適切です。

第4回 問3

大学の学生相談カウンセラーである公認心理師が、学内の保健管理センターの精神科医、障害のある学生を支援するコーディネーター、ハラスメント相談員やクライアントの所属学部の指導教員などと連携して行う支援について最も適切なものを1つ選べ。
① 相談の秘密を守るためにできるだけ連携せずに済む支援方法を工夫する。
② 情報の取得方法について情報共有する関係者の間で合意形成の必要はない。
③ 支援に関わる関係者と情報共有することをクライアントに説明し同意を得る。
④ 個人情報保護の観点から情報共有する関係者は学校に雇用された教職員である必要がある。
⑤ 説明し同意が得られた後は情報共有のありかたに関するクライアントの要望は受け付けない。

選択肢③が正解です。

第4回 問68

45歳の男性A、小学校に勤務しているスクールカウンセラー。
Aが勤務する小学校では”共に学び共に育つ”という教育目標のもとで、” 支え合う学級集団づくり”に取り組んでいた。
Aは5年生の担任教師からクラスの児童同士の人間関係の改善や児童相互の理解を豊かにするための授業を実施して欲しいと依頼を受けた。
そこでAは児童がより主体的・対話的で深い学びができるようにアクティブラーニングを取り入れた授業を行うことにした。
Aが行うアクティブラーニングの視点を用いた指導法として最も適切なものを1つ選べ。
① 児童の個性に合うように、複数の方法で教える。
② 学習内容が定着するように、内容を数回に分けて行う。
③ 全員が同じ内容を理解できるように一斉に授業を行う。
④ 全員が正しく理解できるように、 原理を積極的に解説する。
⑤ 具体的に理解できるように、例話の登場人物のセリフを考えさせる。

選択肢⑤が正解です。
アクティブラーニングについてはこちら。

第4回 問74

35歳の女性A、公立中学校のスクールカウンセラー。
近隣の中学校で、いじめが原因と疑われる生徒の自殺が起きた。
Aは、教育委員会から緊急支援のために当該中学校に派遣された。
Aは、緊急支援の内容を事前に校長と相談した上で、介入を行うこととなった。
中学校の現在の様子は、生徒の保健室の利用が増えてきており、生徒や保護者の間では、自殺についての様々な憶測や噂も流れ始めている。
Aが行う緊急支援として不適切なもの1つ選べ。
① 動揺している生徒に対して個別に面接を行う。
② 動揺している保護者に対して個別に面接を行う。
③ 教師に対して、自身の心身のケアについての心理教育を行う。
④ 自殺をした生徒に対するいじめの有無について、 周囲の生徒から聞き取りを行う。
⑤ 教師に対して、予想される生徒のストレス反応とその対処についての心理教育を行う。

選択肢④はスクールカウンセラーの役割ではありませんので不適切です。

第5回 問117

スクールカウンセラーが児童生徒理解を進める上で、不適切なものを1つ選べ。
① 児童生徒に具体的な支援を行う前に詳細な心理検査を行う。
② 身体的、心理的及び社会的な側面からの理解を大切にする。
③ 児童生徒の言動を批判したくなる場合でも、まずは共感的な態度で話を聴く。
④ 作文や授業で制作した絵や造形物などの表現を通して児童生徒の理解に繋げる。
⑤ 児童生徒の課題を深く理解するために、関係する教師が参加する事例検討会を開催する。

選択肢①が正解です。

第5回 問119

高等学校でスクールカウンセラーがストレスマネジメントに関する心理教育の授業を行う場合の内容や方法として、不適切なものを1つ選べ。
① 筋弛緩法や呼吸法などの体験的な内容の導入は控える。
② 自分自身にあったコーピングを考えられるような内容にする。
③ 自分自身の心身のストレス反応について理解できる内容を含める。
④ 養護教諭や保健体育科の教師などと事前に打ち合わせて共同授業を行う。
⑤ 進学や就職などの好ましい出来事であっても、それに伴う心身の変化に注意するよう助言する。

選択肢①が不適切です。

第4回 問139

27歳の男性A、中学校教師。
AはスクールカウンセラーBに、担任をしている生徒Cのことで相談を持ちかけた。
Aによると、Cは授業中に、Aに対してあからさまに反抗的な態度をとると言う。
それにより、授業を中断しなければならない場面が何度もあった。
他の生徒の不満も高まってきており、学級運営に支障をきたし始めている。
Aによると、Cの行動の原因については全く見当がつかず、疲弊感ばかりが増している状態であるとのこと。
BのAへコンサルテーションにおける対応として、最も適切なものを1つ選べ。
① 具体的な行動は提案しない。
② 具体的かつ詳細な質問を行う。
③ 心理学用語を用いて説明する。
④ なるべく早く解決策を提案する。
⑤ Aの気持ちを長期間繰り返し傾聴する。

選択肢②が正解です。事態が悪化しつつあり、詳細なアセスメントが必要です。

第2回 問102

学校での支援において医療機関との連携が必要な事例として、最も適切なものを1つ選べ。
① 小学3年生の男児。粗暴で級友とのトラブルが多い。父親からの虐待が疑われる。
② 小学5年生の男児。忘れ物が多く、気が散りやすい。順番を待てずに他児を蹴るなど、トラブルが多い。
③ 中学1年生の女子。しばしば腹痛を訴え、保健室を訪れる。級友からの無視や嫌がらせがある。
④ 中学2年生の女子。不登校。インターネットで知り合った成人男性との性的関係が疑われる。
⑤ 中学3年生の男子。授業中の居眠り。夜遅くまで、高校生の友人とゲームセンターで遊んでいる。

① 小学3年生の男児。粗暴で級友とのトラブルが多い。父親からの虐待が疑われる。
誤りです。福祉事務所や児童相談所への通報が必要です。

② 小学5年生の男児。忘れ物が多く、気が散りやすい。順番を待てずに他児を蹴るなど、トラブルが多い。
これが正解です。ADHDなどが疑われるので医療機関との連携が必要です。

③ 中学1年生の女子。しばしば腹痛を訴え、保健室を訪れる。級友からの無視や嫌がらせがある。
誤りです。

④ 中学2年生の女子。不登校。インターネットで知り合った成人男性との性的関係が疑われる。
誤りです。これは警察への通報レベルです。

⑤ 中学3年生の男子。授業中の居眠り。夜遅くまで、高校生の友人とゲームセンターで遊んでいる。
誤りです。

次の記事

続いても学校心理学のスクールカウンセリングについて。

【学校心理学】スクールカウンセリング
スクールカウンセリングとは文部科学省のページによると「スクールカウンセリングは、児童生徒の心理的な発達を援助する活動であり、「心の教育」や「生きる力を育てる」などの学校教育目標と同じ目的を持つ活動である」とされています。ス...

コメント

  1. 岩井 より:

    ブログとYou Tubeの両方でいつも勉強させていただいています。
    ・第3回 問25が重複して掲載されています。
    ・第3回 問77 について設問の選択肢が抜けています。
    読んでいて気になりましたので、ご連絡いたします。

    (クレームではありません。
    日々、コンテンツが増えていることに感謝しております)

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