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【学校心理学】いじめ&不登校

不登校 教育&学校
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いじめの定義

いじめの定義は「いじめ防止対策推進法」に規定されています。

不登校の歴史

1940年代「学校恐怖症」@アメリカ
1950年代「学校恐怖症」@日本
1960年代「登校拒否」@日本
2000年「児童虐待防止法」施行
2004年「児童虐待防止法」改正
2007年「児童虐待防止法」改正、「所在不明児」の問題

不登校の定義

文部科学省は不登校を以下のように定義しています。

「不登校児童生徒」とは、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの

引用:文部科学省 不登校の現状に関する認識

過去問

第1回(追試)問21

不登校について、正しいものを1つ選べ。
① 支援の目的は登校させることである。
② 支援策の策定は担任教師の責任において行う。
③ 教育上の重大な問題行動であるという認識を持つことが必要である。
④ 病気や経済的理由を除き、年度間に連続して 30日以上欠席したものをいう。
⑤ 学業不振が要因の1つであることから、学習指導方法を工夫改善し、個に応じた指導の充実を図る。

① 支援の目的は登校させることである。
誤りです。

② 支援策の策定は担任教師の責任において行う。
誤りです。担任教師だけでなく学校関係者などのチームで責任を負います。

③ 教育上の重大な問題行動であるという認識を持つことが必要である。
誤りです。問題行動という捉え方は適切ではありません。

④ 病気や経済的理由を除き、年度間に連続して 30日以上欠席したものをいう。
誤りです。「連続して30日以上」ではなく「連続又は断続して30日以上」です。

⑤ 学業不振が要因の1つであることから、学習指導方法を工夫改善し、個に応じた指導の充実を図る。
これが正解です。

第3回 問134

社会状況の変遷によって、子どもの不登校もその発生や捉え方も変遷してきた。
この不登校の現象について、適切なものを2つ選べ。
① 1960年代に、ニューカマー家庭の不就学が問題となった。
② 1980年代の詰め込み教育の時代に、学校恐怖症が発見された。
③ 1990年前後のバブル経済の時代に、登校拒否という言葉が生まれた。
④ 2000年代の児童虐待防止法改正以降、居所不明児が注目された。
⑤ 現在、不登校の子どもを対象とする特別の教育課程を編成することができる。

① 1960年代に、ニューカマー家庭の不就学が問題となった。
誤りです。ニューカマー家庭とは外国から渡日してきた家庭のことです。
1980年代の入国管理法改正以降、ブラジルやペルーなどからの入国者増加しました。

② 1980年代の詰め込み教育の時代に、学校恐怖症が発見された。
誤りです。「学校恐怖症」は、1941年アメリカのジョンソンによって名づけられ、1950年代後半以降に学校恐怖症という用語が日本に輸入されました。

③ 1990年前後のバブル経済の時代に、登校拒否という言葉が生まれた。
誤りです。学校恐怖症→登校拒否となり1990年代はじめごろまで用いられていました。

④ 2000年代の児童虐待防止法改正以降、居所不明児が注目された。
正しいです。

⑤ 現在、不登校の子どもを対象とする特別の教育課程を編成することができる。
正しいです。

第3回 問154 

中学校の担任教師A。
Aは、同じ部活動の女子中学生3名について、スクールカウンセラーBに、次のように相談した。
3名は、1か月ほど前から教室に入ることができずに会議室で勉強しており、Aが学習指導をしながら話を聞いていた。先日、生徒たちの表情も良いため、教室に入ることを提案すると、3名は「教室は難しいが、放課後の部活動なら見学したい」と言った。
早速、Aが学年教師の会議で報告したところ、他の教師から「授業に参加できない生徒が部活動を見学するのは問題があるのではないか」との意見が出された。
この場合のBの対応として、適切なものを2つ選べ。
① 部活の顧問と話し合う。
② Aに援助チームの構築を提案する。
③ Bが学年教師の会議に参加して話し合う。
④ 学年教師の会議の意見に従うようAに助言する。
⑤ Aがコーディネーターとして機能するように助言する。

選択肢②と③が正解です。

第3回 問147 

12歳の女児 A、小学6年生。
Aは、7月初旬から休み始め、10月に入っても登校しなかったが、10月初旬の運動会が終わった翌週から週に一度ほど午前10時頃に一人で登校し、夕方まで保健室で過ごしている。
担任教師は、Aと話をしたり、保護者と連絡を取ったりしながら、Aの欠席の原因を考えているが、Aの欠席の原因は分からないという。
スクールカウンセラーBがAと保健室で面接した。
Aは「教室には絶対に行きたくない」と言っている。
BのAへの対応として、不適切なものを1つ選べ。
① 可能であれば保護者にAの様子を尋ねる。
② Aがいじめ被害に遭っていないかを確認する。
③ 家庭の状況について情報を収集し、虐待のリスクを検討する。
④ 養護教諭と連携し、Aに身体症状がないかどうかを確認する。
⑤ Aが毎日登校することを第一目標と考え、そのための支援方法を考える。

選択肢⑤が不適切です。

第4回 問146 

30歳の女性A、小学4年生の担任教師。
Aは、2学期開始から10日後、同じ小学校のスクールカウンセラーである公認心理師Bに次のように相談した。Aが担任をしている学級では、1学期の終わり頃から児童Cが悪口を言われており、休むこともあったという。2学期になっても、Cへの悪口が続いており、登校しづらくなっている。
いじめ対応の基本を踏まえて、Bが最初に確認することとして、最も適切なものを1つ選べ。
① 学級経営の方針
② Cの合計欠席日数
③ 小学校周辺の地域の状況
④ Aの児童全般への関わり方
⑤ 学級における児童全体の様子

いろいろと議論のあった問題ですが、公式の正解は選択肢②となっています。
しかし、選択肢④や⑤も不適切とは言えず、最も適切なものとして選択肢②と断言できるか・・・

第1回 問70

42歳の女性A。Aは中学2年生の息子Bの不登校について相談するために、スクールカウンセラーを訪ねた。
中学1年生のときの欠席は年1日程度で部活動もしていたが、中学2年生の5月の連休過ぎから休みがちとなり、1か月以上欠席が続いている。
Bは休みがちになってから家での会話も少なく、部屋にこもりがちで表情は乏しいが、食事や睡眠はとれている様子である。
学校にいけない理由をAがBに聞くと、うるさがり言い争いになる。
担任教師がBに電話を掛けてきても出ようとせず、Aは「どう対応していいか全く分かりません」と話した。
スクールカウンセラーの対応として、まず行うべきものを1つ選べ。
① 教育支援センターの利用を強く勧める。
② 「お宅に伺ってB君と話してみましょう」と提案する。
③ Aの苦労をねぎらった上で、Bの現在の様子を詳しく聴く。
④ Aのこれまでの子育てに問題があるのではないかと指摘し、Aに改善策を考えさせる。
⑤ 「思春期にはよくあることですから、そのうちに学校に行くようになりますよ」と励ます。

まず行うべきこととしては選択肢③が正解です。

第2回 問24

2017年に文部科学省が実施した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」における暴力行為に当てはまるものとして、適切なものを1つ選べ。
① 中学生が親を殴った。
② 学区内の公園で、中学生が故意に遊具を壊した。
③ 高校生が後輩の中学生に対し、金品を持ってくるように命令した。
④ 小学生がバットの素振りをしていたところ、通りかかった教師に当たった。
⑤ 中学校内で、同じクラスの生徒同士が殴り合いになったが、双方に怪我はなかった。

① 中学生が親を殴った。
誤りです。家族・同居人に対する暴力行為は、調査対象外となっています。

② 学区内の公園で、中学生が故意に遊具を壊した。
誤りです。「公園の遊具」は「学校の施設・設備等の器物破損」には当たりません。

③ 高校生が後輩の中学生に対し、金品を持ってくるように命令した。
誤りです。暴力行為は「自校の児童生徒が、故意に有形力(目に見える物理的な力)を加える行為」です。

④ 小学生がバットの素振りをしていたところ、通りかかった教師に当たった。
誤りです。「故意に」ではないので暴力行為に当たりません。

⑤ 中学校内で、同じクラスの生徒同士が殴り合いになったが、双方に怪我はなかった。
これが正解です。

第5回 問57

学校におけるいじめへの対応として、適切なものを2つ選べ。
① 加害児童生徒に対して、成長支援の観点を持って対応する。
② 被害者、加害者、仲裁者及び傍観者といういじめの四重構造に基づいて事案を理解する。
③ 当事者の双方に心身の苦痛が確認された場合には、苦痛の程度がより重い側へのいじめとして対応する。
④ 保護者から重大な被害の訴えがあったが、その時点でいじめの結果ではないと考えられる場合は、重大事態とはみなさない。
⑤ いじめの情報が学校にもたらされた場合には、当該校に設置されている学校いじめ対策組織を中心に情報収集や対応に当たる。

選択肢①と⑤が正解です。

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